本日は先月(2022年1月)話題となった「ジョコビッチ選手のワクチン問題」について書きたいと思います<^^>
世界ランク1位に君臨し、長年男子テニスを牽引してきたことで知られるノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)。

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すでにご存じの方も多いかと思いますが、彼は今年度の全豪オープンにおける新型コロナウイルスのワクチン接種義務化をめぐり、世間をざわつかせました。
その背景にはジョコビッチ選手が度々ワクチン接種に消極的な姿勢を示してきたことが関係しているのです。そこには一体どのような理由が隠されているのか、考察記事としてまとめてみたいと思いますm(_ _)m
■前代未聞のオーストラリア入国拒否事件

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2022年の開始早々衝撃のニュースが飛び込んできました。オーストラリア・メルボルンで開催される全豪オープンにエントリーしていたジョコビッチ選手がオーストラリアへの入国を拒否されてしまったのです。
実は2022年度の全豪オープンでは新型コロナの感染防止策として出場権を得ている全選手にワクチン接種を義務付けるというルールが定められています。
しかし、実は一方で1度目のワクチン接種後に何らかのアレルギー反応があった場合や過去6ヶ月以内に炎症性心疾患の罹患や新型コロナに感染したことがあった場合などに限り、ワクチン接種が免除となる例外規定が設けられていました。また、後に「過去6ヶ月以内に新型コロナに感染したこと」も条件として定められていたことも明らかになり、ジョコビッチ選手はこれを理由として接種免除を申請したとされています。

実はジョコビッチ選手はかねてから「選択の自由」を主張し、ワクチン接種には消極的な姿勢を見せていました。同時に「反ワクチン派ではない」とも語っていたものの、ワクチン接種の義務化にも強く反対していました。
そんな中でジョコビッチ選手は全豪を運営するオーストラリアテニス連盟へワクチン接種免除を申請したのですが、なんとこれが承認され、全豪への出場も認められました。しかし、メルボルンの空港に到着後、ワクチン接種免除を証明する書類に不備があったとされ、ジョコビッチ選手のオーストラリア入国を却下されてしまいました。まさかの事態に弁護団は異議申し立てを行い、2度の裁判が行われましたが、ジョコビッチ選手は国外退去を余儀なくされてしまいました。
■ジョコビッチ選手がワクチンを接種しない理由とは?

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先述の通り以前からジョコビッチ選手はワクチン接種及び接種義務化に消極的な考えを示していました。それではなぜ彼はワクチンをかたくなに打とうとしないのでしょうか?現時点では真相は不明ですが、そこには2つの理由があると考えられます。
1つ目は、ジョコビッチ選手が「アレルギー体質であること」です。
実はジョコビッチ選手は小麦やライ麦などに含まれる「グルテン」に強い不耐症があることを公言しています。過去にはグルテンが原因で呼吸困難などの症状に苦しみ、スランプに陥ったこともありました。
そのため、ジョコビッチ選手は長らくパンやピザなどの小麦製品を絶つグルテンフリーの生活を送っています。ワクチンに不耐性があるのかはまだ明らかになっていませんが、まだまだ安全性に懸念のあるワクチンに身体が敏感に反応することを恐れている可能性は高いのです。
2つ目にはジョコビッチ選手が「新型コロナをあまり気にしていない」ことが挙げられるでしょう。ジョコビッチ選手と言えば、新型コロナが猛威を振るい始めたばかりの2020年6月に多くの選手と観客を招待する形で、母国セルビアとクロアチアで「アドリア・ツアー」というエキシビジョンマッチを開催しました。
しかし、そこでは観客がマスクをせずに応援したり、ジョコビッチ選手を含む参加選手たちが肩を組んで写真撮影を行ったりと信じられない光景が…その結果、同イベントでコロナのクラスターが発生し、大会終了後にはジョコビッチ選手からも感染が判明。さらに、そのイベントに参戦した元世界3位のグリゴール・ディミトロフ選手(ブルガリア)も感染し、主催者のジョコビッチ選手は世界各国から大きな批判を浴びたのです。
このような行動を踏まえれば、ジョコビッチ選手が新型コロナをあまり恐れていないのは明白だと思われます。また、すでに感染したために身体には抗体ができており、「もう気にする必要もない」とも考えているのかもしれません。
■将来的にジョコビッチ選手が大会に出られない可能性も浮上?

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世界中でコロナが流行し続けている状況を考慮すると、今後は全豪オープンだけではなく様々な大会で選手にワクチン接種を義務付ける動きが出てくるのではないかと予想されます。
その中でジョコビッチ選手が今まで通りワクチン接種を拒めば、当然ながらすべての大会に出場できなくなる場合もありますね。仮にそんなことが起これば、テニスファンの間でも衝撃が走ることでしょう。ですが、ワクチン接種義務化が全大会で課されるのももう時間の問題です。
何の問題もなくジョコビッチ選手が大会に出場するには、最終的にワクチンを打つしか方法がないのかもしれません。しかしながら、体質や健康の問題によってはワクチンを接種したくてもできない人もいるので、義務化のルールには反発の声が上がる可能性もあります。
■まとめ
確かにワクチンを打つことはコロナ感染の予防に有効ではありますが、それに全幅の信頼を置いていいかと言われれば疑問点が浮かび上がります。
実際のところ、接種したとしても感染するケースは多く報告されている上に、ワクチンによるアレルギー反応を示してしまう人も少なくはないはずです。
ただ、年中海外でツアーを周っているプロテニス選手はそれだけ感染リスクが上がってしまいます。男女のテニス協会はワクチン接種を推奨しており、おそらくその流れは続いていくかもしれません。その中でジョコビッチ選手がどのような決断を下すのか注目ですね。
レッドレンジャーより
