今日は、最近全豪オープンの出場について、何かと話題の「ジョコビッチ選手の強さの秘訣」について書きたいと思います<^^>

男子テニスでグランドスラム優勝20回を誇る世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)。おそらく長年テニスを見ている方であれば彼のことを知らない方はいないことでしょう。
ところで、ジョコビッチ選手といえば試合中に足を広げながらボールを拾っている場面をよく見ますね。想像に難くないと思いますが、彼の驚異的な体の柔軟性がそのようなプレーを可能にしているのです。それでは今回はそんなジョコビッチ選手の柔軟性について語ってみたいと思います!
■体操選手に引けを取らない柔軟性!?
2021年のスポーツにおける印象的なハイライトとして欠かせないものといえばやはり今年7月の東京オリンピックでしょう。新型コロナウイルスの収束が見込めない状況の中で開催されましたが、非常に盛り上がりましたね^_^そしてその東京オリンピックにジョコビッチ選手も参加していました。
そしてその大会期間中、ジョコビッチ選手がツイッターに投稿したある1枚の写真が大きな反響を呼びました。その写真がこちらです。
参考:https://twitter.com/DjokerNole/status/1418892307080916992
「ベルギーの選手と一緒に開脚に挑戦中」と題したこの写真、ジョコビッチ選手は隣にいるベルギーの美女体操選手と共に満面の笑みで180度の開脚を披露しています(゚Д゚;)1枚目の画像では両手を広げたポーズ…これを最初に見た時は本当にギョッとしてしまいました(;^ω^)
ジョコビッチ選手と一緒に写っている女子選手は体操ベルギー代表のニナ・デヴァエル選手とマエリズ・ブラサル選手。デヴァエル選手は東京オリンピックの段違い平行棒で金メダルを獲得しましたが、そんな輝かしい実績を持つ体操選手にも引けを取らないジョコビッチ選手の柔軟性には驚くばかりです。
■驚異の柔軟性はどこで手に入れたのか?
参考:https://www.thetennisdaily.jp/news/atp/2019/0038849.php
先ほどのツイッターの体操選手との写真は、ジョコビッチ選手の身体がどれだけ柔らかいのかをよく表していますね。ですが、彼はここまでの柔軟性をどのようにして手に入れたのでしょうか?実はそれには彼の生い立ちと育った環境が関係していたんです。
セルビアの首都ベオグラードで生まれたジョコビッチ選手は、両親が山岳リゾート地であるコパオニクという場所でピザ屋を経営していました。そのコパオニクはスキーのリゾート地としても知られており、ジョコビッチ選手も幼少期からスキー三昧の生活を送っていたといいます。2歳になる前にはすでにスキーを始め、3歳の頃には1人で滑っていたようです。
スキーでは雪の上を滑るための身体のバランスはもちろんのこと、瞬時に方向転換をする力など、身体全体をうまく使いこなす様々な能力が求められます。ジョコビッチ選手自身も過去にATP(男子テニス協会)のインタビューでスキーを通じて体を鍛え上げてきたことを明かしており、「瞬時の方向転換や端から端まで動き回ること、身体のコーディネーションはスキーをして過ごしていたことが関係している」と語っていたようです。
もちろんジョコビッチ選手もケガで長期の離脱を強いられたことはありますが、数ある選手の中でもケガが少ないことで有名です。体の徹底的な管理と柔軟性こそが彼の強さを支えていることは間違いないでしょう。
■柔軟性を活かしたコートカバーリング力
参考:https://ameblo.jp/ashiya-1/entry-12596963285.html
順応性豊かなプレースタイルに富んでいることで知られるジョコビッチ選手ですが、彼のプレーでまず最初に思い浮かぶものを挙げるとすれば類まれなる「コートカバーリング力」でしょう。彼の驚くべき体の柔らかさはそのコートカバーリング力にも発揮されています。
ジョコビッチ選手は試合中、上の写真のように左右に強く振られたボールであっても、このように思いっきり開脚をしてスライドをした上で相手のコートに返球することがよくあります。
また、ジョコビッチ選手はバックハンドに定評のある選手ですが、中でもバックハンド側でのスライド開脚と身体のバランスが全く崩れない返球は一級品です!この体の柔らかさを活かした鉄壁のディフェンスには多くの選手がお手上げ状態となります(笑)。
ちなみに通常スライドステップは特にクレー(土)コートで使用される傾向にありますが、ジョコビッチ選手は滑るのが難しいハードコートやグラス(芝)コートでもスライド開脚ができます。もはや彼のスライド開脚はトレードマーク化しつつあると言っても過言ではないでしょうか^_^;
■まとめ
日本のエースである錦織圭選手をはじめ、様々なプレーヤーの挑戦を打ち砕いてきたジョコビッチ選手ですが、その強さの秘訣には「柔軟性」があったのですね。
なかなかここまでの柔軟性を備えることは難しいかもしれませんが、本格的にテニスをプレーしている方はジョコビッチ選手のような丈夫で柔らかい体を目指してトレーニングを積んでみるのも良いでしょう。
レッドレンジャー